小林です。
アレルギー対策としての木の家について、まず本日は、木の板について考察してみたいと思います。
まず、アレルギーの定義ですが、異物に対する人の免疫の過剰な反応といわれています。
普通の人であればなんともない物質(通常はタンパク質)を、人体が危険なもの(アレルゲン)と判断し、
それを排除しようとして起こる様々な免疫反応といわれています。
室内の主なアレルゲンとしては、
花粉、チリダニの糞や死骸、ゴキブリの糞、カビの胞子、燃焼生成物(一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、タバコの煙)、
そして、シックハウス症候群の要因といわれる揮発性有機化合物(塗料、接着剤、洗剤、殺虫剤など)が有名ですね。
私は、床や壁、天井材として、できれば無垢の木を使いたいと思っています。
木(例えば杉材)の板を無塗装で使った場合、木の調湿作用のため、カビの発生を抑えられます。
じゅうたん等と深くしてもダニの発生の可能性も低くなります。
また、床材に使うと、木材中の水分が床表面のホコリを呼んで、ホコリが空気中に舞いにくいし、掃除がしやすいという事もあります。
そして当然ながら新建材ではないので、有機化合物もほとんどありません。
これらの理由から、アレルギーの対策としても、木の板はとても有効な材料だと思われます。
また、アレルギーの症状は、低濃度の化学物質が身体に蓄積され、その人のキャパシティーを超えたとき、
そしてその人の免疫力が低下した時に発症するといわれています。
私もこれから、化学物質が出ない家はもちろんのこととして、『免疫力がアップする家』についても、もっと勉強していきたいと思っています。