耐震等級について

耐震等級について

耐震等級について

2019年12月08日
テーマ
雑学

設計の小林です。
今週、建築基準法の改正の説明会に、2回ほど行ってきます。
今回の内容は、断熱などの省エネルギーに関する内容です。
そして、今後改正されそうな流れとして、耐震に関するものがありそうです。
耐震に関しては、『耐震等級』というものがありまして、『耐震等級1』は、現在の建築基準法に定められているレベルの強さで、
その内容は、『極めてまれに発生する大地震に対して、倒壊や崩壊せず(最低減、人命と財産を守る)という事と、
さらに、数十年に一度発生する中地震に対しては、構造躯体に損傷を与えない(修理してまた使用できる)』というものです。

『耐震等級2』は、『1』の地震力の1.25倍のエネルギーに対しても、同程度の耐力があるもので、
『耐震等級3』は、『1』の地震力の1.5倍のエネルギーに対応できるものといわれています。

そしてそのためには、『耐震等級2』では、耐力壁(筋交いなど)の量が、2階建ての1階部分で、
瓦屋根で『1』の概算で1.75倍、『耐震等級3』で、同じく概算で2.09倍必要という事になります。

私の考えとしましては、これまで大地震に耐えてきた伝統的な構法のエッセンスを再度見直し、それらを現代の時代にあわせて発展させることで、
耐震性をアップさせる方法もいくつか考えられますので、実大実験等で検証されれば、それらもオプションとして、
基準法にも加えていただければと思っています。

また省エネルギーの法改正に関しましては、近々レポートさせていただきます。

耐震住宅.png

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