設計の小林です。
本日は、福岡県中間市の古民家再生の事例をご紹介させていただきます。
もともとの住宅が道路の拡幅にかかるための建て替えでした。
その住宅は、当時で180年前、現在からは200年前のとても立派な古民家でした。
広い15畳くらいの土間があり、その部分の上部の梁が、
とても大きな松材で組んであり、根元の大きな部分では1mにもなるものでした。
よって建て替えにあたって、この大きな梁組を、新しい座敷に使おうということで、
きれいに洗って、塗装を塗りなおして、
組んだ向きを90°回転させて、再度組み直して使用しています。
(大工さんも、組み直してみて、昔の技術の凄さがわかりましたと言ってありました。)
とても広く、梁の迫力満点のお座敷ができました。
また、その他の古材も、座敷までの廊下に使用して雰囲気を出しています。
新しい建物は、玄関・客間・座敷の棟と、生活空間の棟を渡り廊下で繋いだ『H型』の構成で、
渡り廊下の両側に中庭を作っています。
玄関の正面の中庭には、アーチの格子と障子を組み合わせた、
当時では、(日本で初めて?)の窓を作りました。(笑)
次回もこの続きをご紹介させていただきます。
現在、台風も近づいている様です。
皆様、どうかご用心されてください!