設計の小林です。
前回の話の続きを書かせていただきます。
これまでの話をまとめると、『水と緑と土は同義語である』という事が言えます。
水のないところ(砂漠など)には緑や土も無く、
緑のないところには水も土も無く、土のないところには、水も木も無いからです。
歴史的に、文明は、緑、水、土のどれか一つを失ったものは滅びてきました。
その土壌については、今から約3億5000万年前の昔、
最初の生物が海から這い上がってきたとき、
陸地はまだ岩だけの世界でしたが、原始植物の根が岩の間に食い込んで、
岩と岩をつなぎとめる、これが土壌の始まりでした。
土ができると緑が生え、その根がまた土を作る。
そして5000万年もたつと、土も、雨や風の浸食に耐えれるようになり、さらに緑が育ちました。
そして厚くなった土壌は、雨をしみこませることができるようになり、陸地に水が存在できるようになりました。
こうした歴史の末に、文明人が存在できるようになりました。
その後、前述のように、人間の文明も、土壌の生産力をうしなったものは滅亡していきました。
それゆえ、私たちは、いかにして土や緑を陸地にとどめなければならないのです。
続きはまた次回に。