『鬼滅の刃』の『柱』の話

『鬼滅の刃』の『柱』の話

『鬼滅の刃』の『柱』の話

2021年10月17日
テーマ
雑学

設計の小林です。
本日は、最近も話題の『鬼滅の刃』の『柱』の名前の由来について、
建築と関連して読んだ文章を書かせていただきます。
(予備校講師の古川順大さんの文章をもとにして書かせていただきます。)

まず第一に、『柱』とは、現代では、『建築物または橋・門・鳥居・その他の工作物を
直立して上部の荷重を支える材』としていわれていますので、
この物語では、『柱』たちを重大な任務を一身に背負って支える存在として描かれているそうです。

また、第二の意味では、日本古来の神話に由来するともいわれています。
『古事記』によると、日本の神話は、神々の世界である高天原に、天御中主の神、
高御産巣日の神、神産巣日の神、この三柱(みはしら)の神が生まれられたところから始まります。
天照大御神が生れられるよりさらに以前の物語です。
ここで、三神を三柱の神と呼ばれていました。
このように古来日本では、神様を『柱』という助数詞を使って数えていたそうです。

このことから、古く日本では、木には神々か宿るといわれることから、
日本古来の神・神体・神像を数える際に『柱』という助数詞を用いていたそうです。
その後も神社のような神殿をつくる時代が来ます。
伊勢神宮のの中心の心御柱(しんのみはしら)や、諏訪大社の御柱(おんばしら)が有名ですね。

このように『柱』とは、そもそも神様を数える言葉でありました。
そして、『鬼滅の刃』では、『重大な任務を支える意味』と、『神がかった強さ』という2つの意味がありそうです。

大きな使命を支える神がかった強さの存在』、
それがこの物語における『柱』の呼称の由来であろうと、古川氏は推察されています。

私も、これからさらに、柱を大切に考て設計させていただきたいと思っています。

柱landmark_kanjou_mokuchuuretsu.png (2)

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