暮らしの中の仏教まめ知識  第45回 『挨拶(あいさつ)』

暮らしの中の仏教まめ知識  第45回 『挨拶(あいさつ)』

暮らしの中の仏教まめ知識 第45回 『挨拶(あいさつ)』

2026年04月25日
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暮らしの中の仏教まめ知識



「おはようございます」といえば、一般的には朝の挨拶ですよね。
でも夜の仕事でも挨拶は「おはようございます」と言うそうです。
というのも「お早くから仕事大変ですね」「お早くからいらっしゃってましたね」という
相手への敬意を表す意味で「お早く○○ですね」という表現となり、
それが「おはようございます」に変化したのだそうです。
ですから芸能界でも時間に関係なく「おはよう」と挨拶をするそうです。
確かに理にかなっていますね。

この挨拶という言葉も仏教から来ています。
禅宗では「一挨一拶(いちあいいっさつ)」と言いますが、
「挨」は「押す」「開く」「迫る」「近づく」等の意味があり、
同様に「拶」にも「迫る」「近づく」等の意味があります。
修行中、師匠は弟子に様々な所で不意に問答を仕掛けて、修行の成果を確認するそうです。
師匠と弟子との真剣なやり取りですので、時には言葉で迫られたり、押されたり、心の中を見すかれたりします。

さらに、挨拶の際、言葉だけではなく動作も非常に重視されます。
合掌の手の位置が低いと厳しく叱られるそうです。
そして叱られた後は「大切なのは仏教の知識ではない。人と繋(つな)がるための言葉や動作こそが大切なのだ。
そうして学んだ言葉や動作を使って多くの人と繋がり、縁を広げ、自分自身を大きく広げるために今、
修行をしているのだ。」と諭(さと)されるそうです。 

日本語も英語も初めて教えてもらう言葉は、「こんにちは」であり「Hello」です。
国は違えど、やはり同じ挨拶なのです。
そこから人と人との縁は結ばれて、成長していくのです。

「挨拶を真剣にできないものは、他のことも真剣にできない」。
宗派や職種に関係なく、さまざまな場所で何度も教えていただいた大切な教えです。
合掌


参考 『京都東福寺霊源院』HP、『日蓮宗』HP、『天真寺』HP、『豊中不動尊』HP、『NTT東日本』HPほか

 

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