家族でセッションが楽しめる音楽室のある家

家族でセッションが楽しめる音楽室のある家

地中海をイメージした家に暮らしたい。 広い土地を贅沢に使った平屋建てのお住まい。 家族揃って音楽好きだというご家族の家には、 さまざまな楽器が揃い、 それらを楽しむ時間が、この家の優雅さを物語っています。 取材中、開放的で空気のきれいなリビングにゆったりと身を置いていると、 音楽と空間、そして人との素敵な融合が目に浮かび、 「この家で演奏会を開催してみては…」と、思わず提案したくなりました。

リゾートを思わせる居心地の良さと使い勝手にこだわりました。

この家は開放的な雰囲気がいいですね。

ご主人:仕事が忙しくてあちこち旅行も行けませんので、家にいる時くらいはリゾート地でくつろいでいるような感じにしたいと思って頑張ったんですよ。最初のイメージは地中海にあるような建物でした。そこから良く考えて、木目はシックな色合いを選んで、“かわいい”よりも“かっこいい”感じに。最終的に飽きのこないデザインに落ち着きました。

ウッドデッキは最初からのリクエストです。本当はプールもあると良かったんですけどね(笑)。プールからあがって、そのままシャワールームで汗を流して、リビングに戻って冷たいソフトドリンクを楽しむ…なんて夢も描いていたんですよ(笑)。

ウッドデッキがある中庭はプールこそ無理ですが、十分な広さがあります。リビングには下がり壁がなく、天井まで伸びる建具が開放感を醸し出していますので、仕上がりは満足していますよ。

間取りは奥さまが主導だったと聞きましたが。

奥さま:はい、そうです。動きやすさを意識して間取りを確認しました。動きを最短、最小にできる間取りにして、家事のしやすい家をめざしました。キッチンと水場が並んでいるのもその理由から。水場がパントリーと洗濯、家事室を兼ねていて、キッチンから行ったり来たりできるんです。洗濯してすぐに干せるのもラクですね。

主人も、洗濯は洗濯エリアで乾燥まですべて済ますというのが理想だったようです。食事はダイニングで、本は全部書斎に、と目的別に部屋を分けることですっきりとさせたかったんです。そのおかげで、この広さなのに掃除がしやすくて30分もかからないんですよ。

たくさん収納スペースを作っていただいた部屋の中はもちろんのこと、シューズクロークや家事室のおかげで玄関や勝手口もすっきりしています。掃除をしやすいように「勝手口の間口は広く」とリクエストしたことも良かったです。

冷暖房の電気代が下がり、空気もきれいで、生活が変わりました。

引越しされて1年が過ぎましたね。夏冬の暑さや寒さはいかがでしたか?

ご主人:夏は本当に快適でしたね。エアコンをつける日もありましたが、全体的に涼しくて、ひんやりした感じでした。前に住んでいた家は2階のエアコンが壊れていたせいもあり、熱がこもって、夜はとても寝られる状態じゃなかったんですよ。この家は風通しにもこだわりましたので、窓を開ければ、全体に風が抜けるような造りになっています。それも夏の快適さに繋がったかもしれませんね。冬も、窓から日差しが差し込んで暖かかったですよ。

具体的にはどのくらい変化がありましたか?

ご主人:この家はすべての部屋にエアコンを設置していますが、以前より電気代が安くなりました。夏は1万円かからず、冬は2~3万円程度。日中は父が家にいますので、冬は、一日中、暖房をつけています。それで冬の電気代が夏より高くなりますが、それでも以前より安くなっているんです。前の家は、家の大きさは今の半分くらいなのに、電気代は倍。2階のエアコンが壊れていて使えず、寒くてガタガタ震えながら寝ていたのに、この家よりも電気代が高かったんですよ。それに私はタバコ吸いますが、漆喰のおかげなのか朝には臭いが消えています。部屋の空気感も違って、生活がずいぶん変わりましたね。。

いつでも音楽を楽しみたいという希望だけは譲れませんでした。

この家で一番気に入っている場所はどこですか?

ご主人:私が気に入っているのは、自分の部屋と家の中心にある仏間ですね。畳があって落ち着きます。

奥さま:私はリビングですね。娘も気に入っているようで、リビングでのんびりしている姿をよく見かけますよ。あとは音楽室です。娘の演奏相手という感じで音楽室にはよくいます。

ご主人:この家には実は地下室があって、そこで娘は毎日1~2時間練習しています。家にプールを造るという話は贅沢すぎると却下されましたが、家族全員、音楽をたしなみますので、音楽だけは日常も練習できる部屋が欲しいと思っていました。それまではスタジオを借りて練習していて、なかなか予約が取れないこともありましたが、今では時間を問わず練習できます。

歳をとってからも居心地のいい、本当の暮らしやすさを。

逆に、もっとこうしたかったと思う部分はありますか?

奥さま:この家にはとても満足していますが、強いて言うなら、犬が飼えるスペースが欲しかったです。私は犬を飼っていて、今は実家に預けているんです。同居する義父の暮らしを邪魔しないように、2畳くらいのスペースで下が土間になっている犬専用の空間があればいいなと提案したんですが、却下されて…。今は家事室になっています。やがてはまた犬と暮らせるようになればいいなと思っています。

 

ご主人:エクステリアというか庭の整備がしたいですね。上から水が流れる池を造りたい。それにお客様を迎えられる部屋があればいいなと思いますが、贅沢すぎますかね(笑)。

この家は、まだこれからどんどんイメージが膨らみそうな家です。定年後、ひと一段落してからでもいいですから、長い時間をかけてこの家を造り上げていきたいと思っています。

これから江田建設で家づくりを考える方へアドバイスをお願いします。

やはり主婦目線は大切だと思います。生活しやすいように少しでも効率よく動ける間取りを考えると暮らし方がずいぶん変わります。そのために、みんなの動線や、モノの高さなど、ちょっとしたことに細やかな配慮をするといいんじゃないかなと思います。私たちも歳を重ねれば、家事もしづらくなってくることでしょう。暮らしやすさを考えて、長く生活できる家づくりをめざしてほしいと思います。