木の脱臭・消臭、木の臭いなどの効果  続き

木の脱臭・消臭、木の臭いなどの効果  続き

木の脱臭・消臭、木の臭いなどの効果  続き

2019年08月05日
テーマ
雑学

連日の小林です。
本日は、昨日の、木と臭いとそれにまつわる話の続きをいくつかさせていただきます。

木には中心部の心材(赤身)と外周部の辺材(白太)がありますが、心材部分には樹脂である材油があります。

桧・ヒバの心材は抗カビ・抗菌作用があり、湿潤状態においてもカビにくく、腐りにくいことが知られています。
さらに、桧材の木屑の中では、ダニが死滅することが知られています。
ヒバについても同様です。

脱臭作用については、昨日書きましたように、桧材油は亜硫酸ガスに対し、ヒバ材油は、アンモニアに対し強い効果を示します。

精油成分の諸作用に対し、特に効果があるとされる樹種は、
抗菌:(桧、ヒバ、サワラ)、ネズコ、タイヒ、ユーカリ
防蟻:(同上)、コウヤマキ、イヌマキ、センダン、
防ダニ:(同上)、スギ、赤松、米ヒバ、米杉、
防虫:クス、センダン、ユーカリ
という効果が有名です。

また、木が匂うのは、材内の精油成分によるもので、精油成分はフィットチンドとも呼ばれ、一樹種に十種類以上あるのが普通です。
樹種によって種類・含有量が異なるので、杉の匂い、桧の匂いというように特有な香りとなります。

木の匂いは人のイライラを抑えてリラックスな状態を作りだしますが、他にもいろいろな作用があります。

人の健康に関連して、マウスに桧、トドマツの匂いを嗅がせると、運動量が増加し、木製、コンクリート製、アルミ製の飼育箱で、
生後15日間の生存率が、それぞれ85%、7%、41%、であったと報告されています。

木の匂いのもとでは、ラットの睡眠時の脳波に、心地よく眠っている時に現れるアルファー波が、20~30%、も増加したことが示されています。
木の匂いはストレスによって現れる精神的発汗を抑え、脈拍数も安定するので、安眠が得られるのだといわれています。

また匂いについて付け加えますと、人間の鼻はとても敏感で100の匂い粒子から50ほど取り除いても全く気が付かず、
95%位取り除いてだいぶ臭いが消えたと感じるらしいです。

そもそも匂いの原因はバクテリアや微生物の発生による場合がほとんどで、特に夏は湿気が多いため、バクテリアが育ちやすくなります。

それらの増殖を防ぐためにも、湿気や水分を断つ、部屋の換気をよくする、細かい埃を取り去る事などに気をつける事も重要です。

皆様、機会がありましたら、是非、木の空間の気持ちよさを体験されてみてください!

そしてまた本日は台風が接近しております!
皆様どうかお気をつけくださいね!



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