坪単価マジック

坪単価マジック

坪単価マジック

2020年02月01日
テーマ
スタッフの日常

みなさんこんにちわ!
担当のオクゾノです。
日々のお客様とのお打合せの中でのお話です。
初めてお会いするお客様と割と早い段階で必ずこの質問をいただきます。

「江田建設の住宅は、坪いくらですか?」
住宅会社を比較検討をする判断材料として、坪単価をお知りになりたいという方は多いです。
一見、これは当たり前のことであり、正しい情報収集のように思います。
しかし、この坪単価が落とし穴となってしまう事もしばしばあります。

「弊社の住宅は、坪40万円です。40坪の住宅で1600万円です」と説明を受け、安心してその会社と打合せを継続することに。
土地を決め、土地に合ったプランを決め、いよいよこれで決定しようという時が来ます。
全体の予算を計算し総資金の打合せをなった際に、これまで見たこともない費用が何項目も計上されている事も。
先に説明を受けた坪単価は建物本体だけの金額であり、実際には設計費用や検査費用、給水管や排水管、地盤調査費用や地盤改良工事費用、
エアコンなどの家電費、お庭や駐車場の整備費用などあまり意識したことがなかった費用がどんどん出てきて、

「初めに受けた説明で感じていた資金的イメージ」と、「実際の資金計画」ではかなりの金額差があることに初めて気づきます。

住宅ローンや自己資金など、無理なく資金的な計画が成り立つのでしたらそのまま進めて行く方がほとんどでしょうし、
多少資金的に厳しくともなんとか工面して検討をすすめたいと思うはずです。
何故ならそこに至るまでに幾日も打合せを繰り返してきており、費やした時間を簡単にリセットできなくなっているからです。
会社の担当者、設計士などとも何度も面談して断りづらくなってしまっているかもしれません。
また場合によっては、住宅計画自体を白紙に戻し、土地や建物についても打合せ及び仮押さえしていたものをキャンセルして…。
暗い気持ちのまま住宅の検討を終えるという方もいらっしゃるでしょう。
いずれにせよ人はそう簡単に頭を切り替えることは難しく、特に住宅計画のようにとても大きい金額での検討をしている場合には
置かれているシチュエーションにのまれてしまいがちなのであります。

最初の段階で、全ての費用をより具体的に説明を受けていたとしたら。
もしかすると「こんなに高いんだったら検討をやめよう。他を当たってみよう。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、
初めから全てを余すことなく説明してしまうとお客様が逃げてしまうと考える住宅会社は少なくありません。

しかし、お客様にとってすれば早い段階で正しい情報を得たことで正しい検討ができるので検討の幅が広がっていきます。
すぐに家を建てようと考えていた人も数年時期をずらすことで資金的な準備が整い無理のない住宅計画が成り立つかもしれません。
当初の希望より建物と土地の購入でコストを落とす工夫をして新たな住宅計画案が実現するかもしれません。

「坪単価」のような分かりやすくも不透明なものに惑わされず、住宅計画全体を明確にするための情報収集をしっかり行う事が、
無理のない住宅計画への最短の近道になる。
私はそう信じております。

それではまたっ!!

1580689616957.jpg

ブログ一覧へ戻る
同じテーマの記事