新年の挨拶

新年の挨拶

新年の挨拶

2021年01月06日
テーマ
お知らせ



あけましておめでとうございます。

皆様に於かれましては、新春をつつがなくお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

今年一年が家族の皆様にとりましても、そして全ての関係者の皆様にとりましても、輝かしい一年となることを願っております。

昨年初めより新型コロナ感染症の拡大により今まで経験したことがない様々な行動や社会生活に制約が課されることになりました。
不要不急の外出の制限、マスクや手指消毒、ソーシャルディスタンス、PCR等々。
一つの感染症が日常を一変しました。
一日でも早く日常に戻ることを祈るばかりです。

今現在は大変な時ですが、これまでの人類の歴史を紐解けば良いことも悪いことも続かないことを教えてくれます。
悪いことが続けば全力で改善するために行動し、良いことが続けば心の緩みから災いを引き寄せてしまいます。
今回の状況下にあって人々のために力を尽くす人たちの姿に人間の素晴らしさを感じました。
一方であらゆることに非難と批判を繰り返し、利己的な行動を取る人たちも少なからずいました。
良くも悪くも結局のところ人間がやることであり、この非常時に人としての心を磨くことが如何に大切であるということを改めて感じます。

家を支える昔ながらの大工の技。
それが継ぎ手です。

木材の長さには限界があり、また必要とする材長の用材があったとしても、
運材の難易度や経済性から適宜な長さの材を求めて、これを継ぎ合わせた方が有利な場合があります。
日本建築の特徴ではありますが、ドイツにも同様の良く似た接合法があります。

材木同士をしっかりと組むため、各部材に「刻み」を入れますが、木の個性を見抜き、性質にふさわしい刻みを入れることで、木は本来そなえている力を最大限に発揮します。

隙間なくピッタリと刻み合わせることで摩擦力が増し強固な継ぎ手になります。
人間社会も同じように感じます。
しっかりと手を取り合い、そして摩擦によってさらに強くなる。

継手や仕口の手法には、先人たちが長い時間をかけて試行錯誤を繰り返し、培ってきた伝統の技や智恵が生きています。

このような日々だからこそ、社会が人との「つながり」で成り立っていることを心に刻み、当たり前だと思ってきたことに感謝する。
そのような余裕を持って今年度の第一歩を踏み出したいと思います。

株式会社 江田建設 
代表取締役 江田 明弘

ブログ一覧へ戻る
同じテーマの記事