ニュースを見ていますと日本の国内も世界情勢も、とかくゴタゴタが絶えません。
この「ゴタゴタ」も実は仏教に由来する言葉です。
以前「ガタピシ」「ウロウロ」という言葉をご紹介しましたが、「ゴタゴタ」は仏教用語というよりも仏教の逸話の中から生まれた言葉です。
鎌倉時代、宋から日本に渡ってきた「兀庵普寧(ごったんふねい)」というお坊さんがいました。
この兀庵和尚(ごったんおしょう)は理屈っぽい性格でした。
ある時、鎌倉の建長寺で開かれた法要で一悶着(ひともんちゃく)を起こします。
ご本尊の地蔵菩薩の前に進み出た兀庵。
ご本尊を礼拝(らいはい)することもなく、何やら言い始めました。
何と、建長寺のご本尊の地蔵菩薩は自分より仏界での位が低いので、地蔵菩薩が降りて来て兀庵に挨拶するのが筋だと言うのです。
何だかよくわかりませんが、気難しいお坊さんです。
以来、兀庵は事あるごとに何かと口うるさく、理屈を述べ立て、皆を困らせました。
そのため、仲間の僧たちは口々に「また兀庵が何か言っているよ」「兀庵(ごったん)、兀庵(ごったん)と、
まったく溜息(ためいき)が出るねぇ」と言うようになり、
いつの間にやら「揉めごとや争いごとが絶えないこと」を「ゴタゴタする」と言うようになったそうです。
時代が下ると、さらに意味が転じて、未整理なことや混迷していることを表現する時にも「ゴタゴタしている」などと言うようになりました。
まったく困ったお坊さんです。
仏界では地蔵菩薩より自分が上だと主張することなど、言語道断。不謹慎ですねぇ。
でも、ここまで不謹慎だと逆に大したものかもしれません(汗)。
参考 『清盛義行のブログ』、『大塚耕平公式サイト』HP、『いい葬儀』HP、ほか









2026年04月26日












