小林です。
アジサイの綺麗な季節になってきましたね。
この時期は、同時に、シロアリが飛来してくる季節ですので、ご用心くださいね!
シロアリ対策についてはまた別の機会にして、本日は、シロアリも生態系の中で必要だという説もありますので、ちょっと考察してみました。
ご存じのように、樹木は大気中の二酸化炭素CO2を、光合成で酸素O2にかえてくれて、樹木は成長中に炭素Cを蓄え続けてくれます。
木材の重量の半分は炭素だといわれています。
よって、樹木が成長したら、伐採し、木造住宅などで使い、また木を植えれば、大気中の二酸化炭素はあまり増加することなく、炭素は木造住宅に蓄えられられるという生態系のサイクルが成立していました。
世界の古代文明が砂漠化してしまった原因のひとつが、木を伐採したまま、植えることをしなかったのでは?とも考えられます。
(土の重要性に関してもまたいつか書かせていただきます。)
ただし、この木造住宅も、すぐに解体して、燃やしてしまっては、その際にまた二酸化炭素が発生してしまいますので、住宅には長持ちしてもらわなければなりません。
またこのことに関連して、廃材も、シロアリのような『森の掃除屋さん』に食べてもらった方が、二酸化炭素を含めた生態系のバランスがたもてるのでは?という説だと思います。
ちょっと余談で、二酸化炭素に関連してですが、温室効果ガスのひとつとして有名ですが、地球も誕生直後は60気圧もの濃い二酸化炭素に覆われ、海水が干上がりかねないほど高温に達していましたが、
運よく? 海底火山などから噴出したカルシウムと、海水に溶けた二酸化炭素(水に溶けやすい)=炭酸が結びついて、不溶性の炭酸カルシウム(石灰岩、サンゴ礁など)となって沈殿してくれたおかげで、大気中の二酸化炭素が減
少し、気温も低下してくれたそうです。
地球と直径・質量が同じといわれる金星は、地球よりやや太陽に近かったため、多くの熱を受け、
二酸化炭素を吸収する前に海が蒸発してしまい、二酸化炭素は90気圧にもなり、気温は400度以上になっているらしいですね。
地球の、水、土、木の微妙なバランスで、我々は生存できるんですね。
長くなりましたが、住宅のシロアリに関しては、くれぐれもご用心くださいね!