木造の中の鉄筋コンクリート

木造の中の鉄筋コンクリート

木造の中の鉄筋コンクリート

2020年01月19日
テーマ
雑学

設計の小林です。
本日は、木造住宅の中の鉄筋コンクリートについて、ちょっとだけ。

木造住宅の基礎部分は、現在では、鉄筋コンクリート造がほとんどになってきました。
本日は、その是非については、ちょっと置いといて、この構造について、書かせていただきます。

鉄筋コンクリートとは、『鉄筋で補強されたコンクリート』という意味です。

このことは、鉄筋で補強できるほど、コンクリートと鉄筋の材料の相性がいいという事で、
お互いに弱点も補完しあっているという事です。

そのまず1点目には、コンクリートは圧縮に強く、鉄筋に強く、両者で、力を分担しあっているという事です。

2点目には、コンクリートのアルカリ性という事があります。
錆びやすく、酸性に弱い鉄筋が、周りのコンクリートのアルカリ性によって守られ、錆びるのを防いでもらっているわけですね。
なので、鉄筋コンクリートの寿命は、コンクリートの中性化が、内部の鉄筋にまで及ぶまでの年月だとも言えます。

3点目は、両者の熱による線膨張係数がほぼ同じという事です。
暑さや寒さにも、両者は同じように伸びたり縮んだりしてるので、一体化が保てているんですね。
イメージとしては、鉄の方が、伸び縮みが大きそうですけどね。

木造の伝統技術も物凄いですが、鉄筋コンクリートも、よく考えられてますよね。

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