現在放映中のNHK朝ドラ『風、薫る』の中で重要なキーワードとして「観察(かんさつ)」が出てきます。
意味は、対象の実態を知るために注意深く見ること、または、その変化の経過を記録することです。
ドラマでも触れられていましたが、この言葉ももともと仏教語で「かんざつ」と発音します。
仏教でいう「観察(かんざつ)」とは、物事(ものごと)を心に思い浮かべ、
細かく明らかに、そして正しく熟思(じゅくし)、熟考(じゅっこう)することを意味します。
つまり、それは心の観察であり、自分自身の心を正しくありのままに見つめるということです。
そして、そこから改めて外に目を向けてみれば、例えば川辺に立ち並ぶ木々も、春夏秋冬と、変化に富んだ姿を見せます。
また、どれだけ小さなものも、分子や原子、電子やクォークで成り立ち、しかも変わりゆく波のような性質を持ちます。
さらに言えば、どれほど大きなものも、山や海、地球や宇宙も常に変化し続けています。
変わっていく。
それは成長でもあれば、老いていくということでもあり、病気になるということでもあれば、病気が治るということでもあります。
死ぬということでもあれば、生まれるということでもあります。
細胞が生まれては死滅する。
私が生きているということも、常に変わり続けているということです。
あらゆるものを観察すれば、自ずと浮かび上がってくる事実。
そして、このような事実は、じっくりと観察するからこそ、見えてくるものなのでしょう。
正しく自分自身を見つめたとき煩悩(ぼんのう)は取り除かれ、悟(さと)りを開くことができるのです。
もちろん私たちにとって、簡単なことではありませんが…。
参考 『大本山大覚寺』HP、『千妙寺』HP、『荒村寺』HPほか










2026年06月28日












