設計の小林です。
以前、ヒバ(ヒノキにも少々)に含まれるヒノキチオールの抗菌性について書かせていただきましたが、
今回はヒノキの抗菌性についてまとめてみました。
ヒノキの抗菌性は、カジノールなどの揮発性テルペン類やフェノール類によるものです。
クロコウジカビ、ペニシリウムなどのカビ類、枯草菌、ブドウ球菌、大腸菌などの細菌類に対し、
ヒノキ材及び葉の精油は、100~1000ppmの濃度で抗菌性を発揮します。
ヒノキ葉及び材からの抽出油はヒバ材油と同様、
院内感染の原因となるMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)に対しても抗菌性をもっています。
また、アルファーカジノールという抗菌性成分は虫歯菌の生育を抑える働きを持っています。
また、ヒノキの埋もれ木(樹木の幹が、地殻変動や火山活動、水中の堆積作用などによって地中に埋もれ、
長い年月をかけて圧力や熱を受けたために変成し、半ば炭化したもの)の精油には通常のヒノキの十倍以上も
この成分が含まれているそうです。
以上のようにヒノキ精油は殺菌・消毒剤としての今後の利用開発が期待されています!