昔設計した木製建具 その1

昔設計した木製建具 その1

昔設計した木製建具 その1

2021年07月05日
テーマ

設計の小林です。
本日は連投なので、昔、設計した木製建具の写真を。
このデザインは、もともとイタリアの20世紀の巨匠建築家
カルロ・スカルパ氏の鉄製の格子戸(ガラス無し)の
デザインを、木製建具に応用したものです。
表と裏の格子の見付寸法が大きいものと小さいものと違っていて、
それらが、縦・横共半マス分ずれた、織物の模様のようなデザインです。

このデザインを、私が駆け出しの修行時代に、
木製建具に透明ガラスを入れてまねさせていただきました。
またその後も、間に擦りガラスをいれたり、
両面桟障子に利用したりと、ちょくちょく使っていました。

透明ガラスのものは、入ってくる光がキラキラと美しく、
東向きの玄関に使ったときは、
建て主さんから、朝出勤されるのが楽しみだと好評でした。

また障子の場合は、裏側の桟がボヤっとなって、
表と裏のコントラストがまかりやすくなって、とても上品に見えます。

その後、他の建築家の人たちも、
同じように考えたようで、同じような建具の写真を雑誌でも見かけました。

またいつか、ほかにも面白い建具の写真をご紹介させていただきます。









ブログ一覧へ戻る
同じテーマの記事