暮らしの中の仏教まめ知識  第23回『忍辱(にんにく)』

暮らしの中の仏教まめ知識  第23回『忍辱(にんにく)』

暮らしの中の仏教まめ知識 第23回『忍辱(にんにく)』

2022年08月21日
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暮らしの中の仏教まめ知識



梅雨が明けると一気に夏の暑さが到来。
そんな季節にピッタリなのがスタミナ料理。
中でもスタミナ食材の代名詞と言えるにんにくは、まさに今が旬の食材です。

「にんにく」は漢字で「大蒜」「葫」「忍辱」と表すことができます。

かつては食用で香りの強い植物を総称して蒜(ひる)と呼んでおり、
独特な香りを持つ「にんにく」は大蒜と書いて「おおびる」と呼ばれていました。
蒜の仲間には野草の野蒜(のびる)のほか、現在では「行者にんにく」と呼ばれる小蒜(こびる)などがあります。

「にんにく」の語源と由来にはいくつかの説がありますが、有力なのは仏教用語の「忍辱(にんにく)」が語源となったとされる説です。
忍辱には「侮辱や苦しみに耐え忍び心を動かさない事」という意味があります。
僧侶が、忍辱の修行としての荒行に耐える体力を養うために食べたことに由来するとされるのが一つの説です。

あるいは健康維持のために臭気を堪え忍んで食べるという説もあります。 

ただし、律宗や禅宗ではにんにく・ニラ・ネギ・らっきょう・ノビルなどは情欲(じょうよく)・憤怒(ふんぬ)が増進する食品とされ、
この5つを合わせて五葷(ごくん)と称して修行中に食べることを禁じています。
つまり、精力のつく「にんにく」は、人間の心を乱し、魂を失わせるという理由で“不浄のもの”とされていました。

しかし、厳しい修行に耐えるためのスタミナ源としてこっそり食べていた僧も多かったなど、こぼれ話も残っています。
また、仏教用語である「忍辱」を隠語として用いたことが「にんにく」の名前の語源になったという説もあります。

「にんにく」を使ったスタミナ料理で身体にパワーを注入して、夏の疲れを吹き飛ばしましょう。

参考 『にんにく大辞典』HP、『ちそう』HP、『株式会社岡崎屋』HP、『湧永製薬株式会社』HP

『ホットペッパーグルメ』HP

 

照寺住職 木村映之 住所 佐賀県鳥栖市本町1886 電話 0942824461
○浄土真宗東本願寺派 雲山来迎院 本照寺

※どなたでも参加できる行事… ボイストレーニング教室、ヨガ教室、坐禅会、
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