暮らしの中の仏教まめ知識  第31回 『相続(そうぞく)』

暮らしの中の仏教まめ知識  第31回 『相続(そうぞく)』

暮らしの中の仏教まめ知識 第31回 『相続(そうぞく)』

2023年12月24日
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暮らしの中の仏教まめ知識

「相続」といえば、一般的には「遺産相続」なんて言葉が連想されますが、実は「相続」とは、『倶舎論(くしゃろん)』などいろいろな仏典に出て来る仏教語です。
簡単にいうと、「因果(いんが)が連続して絶えないこと」というような意味です。
また、浄土宗や浄土真宗ではお念仏を続けることを「念仏相続」といい、なじみ深い表現となっています。

仏教では、「この世界のあらゆる物事は、諸行無常(しょぎょうむじょう)で姿かたちを変えていくが、決して絶えることは無く、
永遠に連続する」というのが根本的な考え方としてあります。

例えば、ローソクの火は「一瞬で燃え尽きては消え、その直後に別の火が燃えて」を刹那(非常に短い時間)に繰り返しています。
「燃えて消えて」が絶え間なく連続するから一つの火として燃えているように見えているわけです。

「相」というのは「姿」すなわち存在そのもののことで、「続」というのは、続いていくことを意味します。
つまり、非連続の連続ということなのです。

確かに心そのものは一瞬ごとに消え去るものではあるけれども、その瞬間での行い、
あり方というものは必ず何らかの潜在力を残して次の瞬間の心に引き継がれていくと考えられています。
そしてこれが引き継ぐという意味になって現在のような使われ方をするようになりました。  

しかし、法律の専門家の方に伺うと残念なことに今では「相続」を「争族」と表現することが多くなっているそうです。
今一度、言葉の本来の意味を知ることにより、家族で争わずに済む、先祖の教えや想いを後世に残す「相続」にしていきたいものです。

参考 『滝本仏光堂』HP、『西山浄土宗 光明寺』HP、『豊田雄平』HP、『耕雲寺』HPほか

本照寺住職 木村 映之 住所 佐賀県鳥栖市本町1886 電話 0942824461
○浄土真宗東本願寺派 雲山来迎院() 本照寺(ほんしょうじ)
※どなたでも参加できる行事… ボイストレーニング教室、ヨガ教室、坐禅会、寺子屋(小学生)、オカリナを楽しむ会、木曜会(いすヨガ・法話・茶話会)
※新納骨堂…令和33月8日お参り開始。加入者募集中。


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