森呼吸の家について

森呼吸の家について

2004年アレルギーに苦しむ方からご相談がありました。

「化学物資のない家に住みたい。」



戦後の日本は、衣食住の全てが不足していました。空襲で家を失った人々は、ブリキの屋根で雨風を防ぎます。人々にとって、住む家を確保することが急務となったのです。木・土・草といった自然素材を使った日本の伝統的な家造りは、時間と手間がかかるため敬遠されました。人々にそんな余裕はなかったのです。

日本は経済の復興に成功し、高度成長期を迎えます。人口が増え続け、人々が住む家が短期間の間に、大量に必要になりました。日本の伝統的な家造りは、忘れ去られ、家の大量生産の時代が訪れます。工場では、低コストの新建材が大量生産され、家を短期間で仕上げる建材として重宝されました。柱や梁といった構造体は、安い南洋の輸入木材を使い、新建材で室内が覆われた家が大量に造らていきました。いつしか、南洋の木材に新建材を打ちつけ、ビニールクロスで覆う家造りが、主流となっていました。

その結果、ご存知のとおり、アトピーやシックハウスといった症状を訴える人が急増します。

日本におけるアレルギー疾患の増加

出典:NPO日本健康増進支援機構 橋本雅夫氏作成

家造りを根本的に考える

アレルギーに苦しむ方からの「化学物質のない家に住みたい」という要望は切実でした。私たちもこの問題に全面的に向き合ったのです。

まず始めに、家の中で、化学物質は、どこに使われているのかを、徹底的に調べました。屋根、外壁、下地の合板、床材、壁材、キッチンの扉や本体、浴室、ドア、照明、エアコン、接着剤。家じゅうが化学物質で覆われていることに愕然とします。

時間と手間がかかるけれども、全て自然素材で造ろう!そう決めて、家造りを根本的に考え直すことにしました。

屋根には平瓦を乗せ、外壁は桜島の火山灰を使った「そとん壁」を採用しました。床は無垢の杉。壁は漆喰。下地の合板は杉板にしました。珪藻土も考えましたが接着剤として化学物質が入っているため採用できませんでした。キッチンは、システムキッチンを止めました。家具の製作工場に依頼して、木製キッチンを作ってもらうことにしました。浴室も全て木製。木工用ボンドは強力な化学物質ですから、自然系のノリを使うことにしました。ドア建具も、室内の建具も全て木製でいこう!

自然素材で造る家は、呼吸が楽で「目が痛くならない」と職人達は言う。

自然素材だけで設計した家の工事が始まると、効果は直ぐに表れました。新建材を使って家の工事をしていると、息苦しくなったり、目がチカチカしたりと、職人たちは苦しんでいました。ところが、自然素材で造る家は、呼吸が楽で「目が痛くならない」と大工達は口をそろえて言ったのです。

家造りを根本的に考え直したことで、現場に大きな変化が見られたのです。自然素材で造る家は人にとって優しい、という自信が、確信に代わった瞬間でした。


藁葺き屋根に土間があった祖母の家が、まさに、こんな感覚だった

自然素材だけで造った家が完成しました。家に入ると、木の香りがしました。いわゆる新築のツーンとした臭いはしませんでした。呼吸が楽です。居間に入った時に、思わず深呼吸をしていました。まるで森の中にいるような気持ちになりました。こんなにリラックスできる新築の家は、それまで経験がありませんでした。まるでマイナスイオンの森にいるような、そんな感覚さえ覚えたのです。

そういえば、子供の頃に訪れた、藁葺き屋根に土間があった祖母の家が、まさに、こんな感覚だったなぁと、そんなはるか昔の記憶が蘇りました。家造りの原点に立ち返えることができたのだという、大きな喜びがありました。

こうして「森呼吸の家」が誕生したのです!

家造りを根本的に考え直すことで、とても大切なことに気が付きました。
戦後復興の中で、日本の伝統的な家造りは放棄され、高度成長期を過ぎる頃には、忘れ去らてしまっている。自然素材を使い、日本人が自然の知恵から学んだ本来の家造りに立ち帰ろう!

こうして「森呼吸の家」が誕生したのです!

「森呼吸の家」に暮らすと

「森呼吸の家」に実際に暮らした方の家を訪問すると、思いもよらないような、嬉しいご感想をいただきます。
「森呼吸の家」で暮らした方が、実際に感じた代表的な感想をいくつかお知らせします。

素足で暮らすようになった

「森呼吸の家」は、床を浮造りの無垢の杉板で仕上げています。冬は床が冷たくならず、夏はひんやりして気持ちがいいので、一年中、素足で過ごされるご家族がたくさんいます。


熟睡できるようになった

「森呼吸の家」は、床を杉の無垢材、壁を漆喰で仕上げます。思わず深呼吸してしまいたくなるような空気に包まれて、就寝するわけですから、リラックスして、熟睡できるようになります。

風邪をひかなくなった

「森呼吸の家」は、壁を漆喰で仕上ます。漆喰は、非常に強い殺菌機能があり、インフルエンザ菌をも殺菌します。何年か暮らしていると、風邪をひきにくくなっていることに気が付かれるようです。インフルエンザにかかりにくくなるとおっしゃいます。


冬でも結露しなくなった

漆喰の壁は、優れた調湿能力があります。家全体の壁が、漆喰で仕上げてありますので、家の中の非常に大きな面積が調湿能力をもっています。このため結露は起こりにくくなります。冬でも結露しなくなったというお話もよく聞きます。

料理の臭いが翌日まで残らなくなった

「森呼吸の家」が完成し、後日メンテナンスなどで訪問する機会があります。家に入った瞬間、木の香りがします。居間や台所など確認していると「この家は臭いがしないな。食事の臭いとかが残っていないな。」と気が付きます。聞けば昨晩は焼肉だったとか。次の日には、焼肉の臭いが消えてしまいます。壁を漆喰で仕上げているからです。



お友達が集まると長居するようになった

家が新しくなると、親戚やお友達がたくさん訪れるようになるのは、どこの家もいっしょだと思います。「深呼吸の家」は、訪れた親戚やお友達が、長居されることが多いです。森の中にいるような気持ちで、みなさんリラックスしているからだと思います。

家族がお互い優しくなった

アパートやマンションに暮らしていると、隣の家から話し声が聞こえたり、上階の足音や排水の音が聞こえたりします。自分の家族の話し声も、きっと聴こえているんだろうなと、心配をします。一戸建ての家に移り住むと、こいうった煩わしさから開放されます。その上「森呼吸の家」は、漆喰の壁や無垢の杉床に包まれて過ごす生活が待っているわけですから、家族がお互いに優しくなれるのは自然なことだと思います。

うとうとと眠くなるようになった

木の柱、漆喰の壁、杉の柔らかな肌触り。こんな穏やかな空間に永い時間いると、ついつい、うとうとと眠くなるような感覚を覚えます。

ママが笑顔になった


「森呼吸の家」に暮らすと、ママが笑顔になります。
一番長い時間、家の中で過ごすママが、森の中で暮らしているわけですから。
なるほど、理解できます。